愛知県名古屋市に本社を構える、気泡緩衝材エアセルマットのメーカーであり、梱包材、緩衝材などの商社でもある、株式会社和泉様のWebサイト制作を承りました。
ホームページ制作の事例紹介をお届けしましょう。
お客様の紹介:株式会社和泉
株式会社和泉は、愛知県名古屋市の本社を構え、愛知県春日井市や福岡県八女市、群馬県藤岡市などに工場を持つ、気泡緩衝材エアセルマットの製造メーカーです。
気泡緩衝材って言われても、いまいちピンとこないかもしれませんが...
これですね。
いわゆる、プチプチとか、エアキャップ、もしくはエアークッションなどとも呼ばれる、アレです。
ポリエチレンのフィルムを二枚重ね、片方を気泡としてふくらませることで、クッション性能をもたせた梱包・緩衝材ですね。
皆さんも、缶入りのおせんべいやクッキーなどに入っていたコレを、ぷちぷち潰して楽しんだ覚えがあることでしょう。
和泉は、この気泡緩衝材エアセルマットの製造メーカーであるとともに、緩衝材、梱包材などの商社機能も備えています。例えば、ゼラスト製品などは、商社機能として取り扱う製品の一例です。
Pavismでは、これまでもメルマガ「和泉通信」制作の仕事を承っていました。
メルマガを配信するとともに、Blogサイト「和泉'sブログ」を構築、メルマガ記事の作成から、ブログへの記事アップ、メルマガ配信作業まで承っていました。
株式会社和泉 Webサイトリニューアルへの課題と期待
多くの方は、「気泡緩衝材」という言葉はご存じないことでしょう。
「プチプチ」という呼び方をしている人が多いことと思います。少し詳しい方であれば、「エアキャップ」という呼び名をご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「エアセルマット」というのは、残念ながら一般に浸透しているとは言い難いことと思います。
「プチプチ」は、川上産業が提供する気泡緩衝材の名前。
「エアキャップ」は、酒井化学が提供する気泡緩衝材の名前。
そして、「エアセルマット」が、和泉が提供する気泡緩衝材の名前です。
上記みっつの会社が気泡緩衝材の国内三大メーカーなのですが、残念ながら「エアセルマット」の名称が一般に浸透しているとは言い難い状況。はっきりと言えば、競合他社が積極的かつ効果的なブランディングやらマーケティングを行った結果、後塵を拝しているわけです。
しかし、和泉のエアセルマット、つまり製品そのものは、とても優れたものです。
透明性は他メーカーの気泡緩衝材よりも明らかに高くきれいですし(比べると素人でもわかります)、帯電防止性能、防錆性能(※金属を錆びにくく保護する性能)など、他社に秀でた技術力を持っているメーカーとして、優秀な気泡緩衝材を送り出しているのが株式会社和泉であり、エアセルマットなわけです。
この品質、技術力をどう表現するのか?
営業活動にどのようにクロージングしていくのか?
実は、そのヒントはすでに実践済みでした。
メルマガ「和泉通信」で配信し、「和泉'sブログ」では、エアセルマットの様々な活用事例を紹介し続けてきました。特に効果があったのか、Youtubeにアップした動画です。
文字や静止画によるコンテンツに比べ、動画の情報は膨大です。
「きちんと説明すれば、エアセルマットの、和泉の良さは、必ず伝わる」
実績から自信をつけたお客様は、Webサイトリニューアルを決断しました。
株式会社和泉 "新"企業Webサイト
新しい和泉Webサイトへと進化させるため、いくつものこだわりが施されました。
そのうちのひとつが、製品ページに設けた、「用途から探す」のダイレクトリンクです。
旧Webサイトに掲載されていた製品情報ページでは、サイズや重さ、形状などを表形式で掲載していました。
これはこれで必要な情報であり、今回リニューアルした新Webサイトにも、「規格品」として用意しています。しかし、このような表形式での記載は、見るものの商品知識を求めます。リピーターには良いでしょうが、初めて和泉Webサイトを訪れた人、もっと言えば、初めてエアセルマットを購入する人には、どれを選んだら良いのかが分からないです。
「用途から探す」ページは、商品知識の乏しい方にも、和泉の気泡緩衝材エアセルマットを探すガイドとなると同時に、和泉が行うビジネステリトリーを暗示的に表現する効果を持つのです。
新しい和泉Webサイトは、CMSツールJimdoを利用しています。
Jimdoを採用したのは、お客様自身がコンテンツを修正できることを目指したからです。Wordpressの方が、確かにWebサイト構築の自由度は高いのですが、CMS操作は圧倒的にJimdoの方が楽で、しかも覚えやすいですからね。
Pavismは、Jimdoオリジナルデザインの作成、流し込み等のWeb側の制作だけでなく、取材、ライティング、撮影も行いました。
先に述べたとおり、気泡緩衝材エアセルマットの売りのひとつは、透明度です。
透明度が高い、ということは画像では分かりにくいということでもあります。上記ページキャプチャーは、エアセルマットの断面を比較するためのものですが、とてもやりがいのある撮影でした。
「用途から探す」では、実際に商品をエアセルマットで梱包する事例画像も多数掲載しています、Pavismで撮影した画像は、5000枚以上になりました。
大変でしたが、面白かったですね。
数値で表示された商品スペックは、とても大切です。でも、それだけだと伝わらないことって間違いなくあります。
和泉Webサイトに掲載した数々のエアセルマット画像は、きっとプラスアルファの何かを訪問者に伝えてくれることでしょう。
まとめに代えて
「”ほんもの”の価値を分かりやすく伝えること。それは”ほんもの”の責任でもあります」
これは、私が和泉に提出した提案書中の一文です。
もったいないなぁ、そう思っていたんです。
すでに、メルマガを介して和泉とのおつきあいが数年になり、「マーケットに対し、和泉の価値がきちんと伝わっているのか?」、そんなフラストレーションが私の中に溜まりつつありました。
「常に物事の本質を見失わず、”ほんもの”を追求する会社でいたい」
これはリニューアル前のWebサイトに掲げられていたメインキャッチコピーです。
株式会社和泉の親会社は、いづ藤という漬物屋です。伝統的な製法を守り、変わらぬ味を守るという血統があるから、和泉は「ほんもの」という言葉にこだわり続けるのでしょう。
「”ほんもの”の責任」
これは、私が新しいWebサイトに対して提案したキャッチコピーです。挑戦的でもあり、技術、品質に誇りを持つ和泉らしいキャッチコピーだと思っています。
Webサイトリニューアルの完了は、ゴールではありません。
ここがスタートであり、これからもWebサイトは継続的に進化し続けなければなりません。
株式会社和泉の更なる発展と進化に寄与すべく、PavismはITやWebといったツールを用いて、邁進してまいります。