運送に係る方は、例えばトラック協会、例えば保険会社より、交通事故に関する安全セミナーを受講した経験があるかと思います。
その中で、こんな言葉を聞いたことがありませんか?
「トラックドライバーの交通事故は、40歳代、50歳代が起こすケースがとても多い」
そもそも、トラックドライバーは40歳代、50歳代が多いですよね。
だとすれば、これはあたりまえじゃないかと思ったわけです。
先日、全日本トラック協会Webサイトにて、「事業用貨物自動車の交通事故の傾向と事故事例」が発表されました。
僕が記事を書いている、メルマガ「秋元通信」(秋元運輸倉庫株式会社)にて、このレポートのことを取り上げようと考えましたが、同レポートにも、同様の記載がありました。
同レポート自体は、とても優秀なレポートであり、運送会社必読とも言えるレベル感。
だからこそ、もっと深堀りして検証すれば、もっともっと物流事業者にとって有用な考察ができるのではないかと考え、交通事故全体統計など、他の統計レポートとデータを突き合わせ、検証する記事を書いてみました。
ちなみに、産業別の就業年齢統計とあてたところ、40歳代、50歳代の交通事故が際立って多いとの結果は出ませんでした。
他にも興味深い考察ができました。
そのひとつが、「トラックドライバーは高齢者の自転車乗りに厳しい!」というもの。
「あるけみ日記」から、その部分を抜粋します。
交通事故全体では、自転車死亡事故全体における、24歳以下帯の構成比は、約40%。対して、トラックの場合、同年齢帯の構成比は、5.4%。
一方、60歳以上帯における、交通事故全体の構成比は、23.4%。トラックの場合、なんと64.4%もあります。
秋元通信の紙面の関係上、ほんの一部分の考察になってしまっていますが、「事業用貨物自動車の交通事故の傾向と事故事例」に関してはより深堀りしていきたいと考えています。
ぜひ、ご一読ください。
アルケミートレード株式会社 「あるけみ日記」