「コンテンツSEO」の重要性が見直されている昨今。
会社から、「企業Blogを開始するから、君これから定期的に記事書いてね!」なんて言われ、頭を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本記事は、記事のネタ探しに困っているあなたのヒントになるべく、世にあるBlog記事の内容をタイプ別に分類してみました。
Blogに限らず、バイラルメディアや、FacebookやGoogle+、TwitterなどのSNSなどの記事は、概ね上記3つに分類されるでしょう。
メーカータイプ
自分の経験や考え、感じたことなどをネタにするタイプ。
ネタを他ソースに頼らないので、オリジナリティに優れた記事を書くことができる。
ビジネスブログでは、コンサルタントなどによく見られる記事の書き方。
飼い猫や飼い犬などの日記的なBlogや、料理Blog、旅紀行的Blogもここに分類される。
評論家タイプ
世にある情報(ニュース)や、商品、サービスなどに対し、自分の意見や感想などを付け加えて発信するタイプ。
シェア行動から記事を書くことができるので、SNSではよく見かける書き方。
バイヤータイプ
世にある情報や商品、サービスなどから、自分なりの選択眼を持って、セレクト、発信するタイプ。
Twitterでリツイートしかしないアカウントなどは、まさにこのタイプ。
有名どころでは、百式はこのタイプのもっとも尊敬すべき見本のひとつです。
税理士さんや社労士さん、弁護士さんなど、専門的な職業の方が、法律改正等の情報を、解説とともにBlogにするケースも、ここに分類される。
もっともセンスが求められる形でもある。
「メーカータイプ」は、いわば無から記事を生みだすことができるタイプなので、もっとも難しいとも言えます。
オリジナルの感性を発信することになりますので、読み手によって好みは分かれることがあります。
Blog初心者が、いきなりこのタイプを目指すのは...、難しいでしょうね。
そもそも、このタイプの記事を書ける人は、今回の記事は必要ないでしょう(笑
「評論家タイプ」は、ネタを他に求めるので、初心者には取っ付き易いBlog記事の書き方です。
ただし、いくつか気をつけなくてはならないこともあります。
- 感想であり表現が単調にならないように気をつけること。
「おもしろい!」、「嫌い!」、「頭にくる!」だけだと、小学生の日記のようになってしまいます。 - 批判ばかりしないこと。
ネガティブな記事の連発は、あなたの価値を下げます。
企業Blogでは特に避けなくてはなりません。
- ニュース記事の転載には注意!
大手ニュース媒体の記事は、基本的に転載禁止です。
また、他ソースをネタにするときは、必ずネタ元を明らかにし、リンクを貼っておきましょう。
「評論家タイプ」記事の場合、説明を省くことができる、というメリットもあります。
「メーカータイプ」の人が、例えば「所得格差」をテーマにする場合、所得格差そものの説明やら、所得格差問題のポイントなどを最初に書いておかないと、読み手に主張が伝わらないケースが起こりえます。
ところが、「評論家タイプ」記事では、「ピケティさんの教え、日本への処方箋に違和感(核心):日本経済新聞」 を最初に取り上げて、その後で自分自身の考えを論じていけば、良いわけです。
つまり、記事ボリュームの圧縮を図り、主張が誤解されることを防ぐことができるというメリットが、「評論家タイプ」にはあります。
「バイヤータイプ」は、初心者がもっとも始めやすいタイプと言えるかもしれません。
ただし、間違いなくもっともセンスを問われる記事の書き方でもあります。
僕の周囲でも、ひたすら自転車に関する記事を取り上げている人、猫に関する記事を取り上げている人がいますが、率直SNS内だと煩わしく感じるケースも多いです。
少なくとも、記事を書いている人、その人となりを見せるためには、取り上げるソースに対する選択眼のセンスが必要となりますね。
なお、実際にはすべての記事が、上記3つのタイプに分類されるわけではありませんし、3つのタイプに厳密に従うように記事を書かなければいけない、ということでもありません。
記事を書く上で重要なのは、3つのタイプを意識しながら、自分なりの配合なり、バランスを取ること。
そうすることで、自分なりの個性やブランディングを表現したり、また記事のマンネリ化を防ぐことができます。
弊社にも、最近ではメルマガのご相談、記事の執筆依頼などを頂戴するようになりました。
ご相談の中には、今回テーマに挙げた、記事の書き方に関するご相談も少なからずあります。
断言しますが、現代のコンテンツSEOに求められている素養は、きれいで正しい日本語を書く技術ではありません。
(きれいで正しい日本語を使えたほうがいいのは当然ですが、絶対条件ではないという意味です)
必要な素養は、自分(自社)なりの主張を表現し、またコンテンツを作り上げるチカラです。
僕が前述のような、つまり「どうやったらBlogを書けるようになるのでしょうか?」という質問を受けた時に、一番最初にお話しする内容を、今回は書いてみました。
今後、何号かに分けて、Blogやメルマガ、もしくはWebサイトなどで通用する記事(コンテンツ)の作り方、生み出す方法について、書いていきます。
よろしくお願いいたします。