ITリテラシーデバイド

今週金曜日(2013年11月22日)、横浜で行われる湘南ビジネス創造倶楽部の11月例会にて、セミナーを行わせていただきます。

 

※例会の案内はこちら

https://www.facebook.com/events/215927721916904/

セミナーへの参加をご希望される方は、上記から参加表明いただくか、もしくは当社Webサイトのお申し込みからご連絡ください。

 

 

タイトルは、『「自転車」を例に学ぶGoogle活用法』。

仲間とサイクリングにいくケースをネタに、Googleの各種サービスをわかりやすくご案内したいと思います。Googleは、言わずもがなの検索サービスから、gmail、マップ、カレンダー、ドキュメント、SNSなど多岐にわたってさまざまなサービスを提供しています。本セミナーでは、サイクリングの計画を立てる/実施する/振り返るといった場面を例に取り、これらGoogleサービスを俯瞰的にご紹介したいと思います。

 

本セミナーのテーマは、前述のとおりGoogleサービスを分かりやすく紹介することですが、「ITリテラシーデバイド」を裏テーマとしています。

今回のBlogでは、セミナーに先立ち、この「ITリテラシーデバイド」について、書きたく思います。

 

 

1996年に、「デジタルデバイド」という言葉が生まれました。これは、当時の アメリカ合衆国副大統領であるアル・ゴアが発言したものと言われています。

その詳細は、ウィキペディアIT用語辞典をご確認いただきたいのですが。

簡単に言えば、デジタルデバイドとは、パソコンやPDAなどの情報機器、インターネットなどを使いこなすことが出来る人と、使いこなすことが出来ない人の間に生じる、社会上の立場や待遇、収入などの格差を指します。PCを使いこなす人は、社会上アッパーな職業につき、たくさん給料をもらっているけど、そうじゃない人は収入が低い。そんな格差が広がり始めているとの問題提起がなされ、2000年の沖縄サミットでは議題としても取り上げられました。

 

 

余談ですが。

デジタルデバイドという考え方における、情報機器やインターネットを使えない人の中には、視覚障害者も含まれています。目が見えない、視力が極めて弱い、色覚異常があるなどの方々は、仕様や機能の整備不足により、使いたくてもPCなどの情報機器や、ホームページを利用することが難しい。そういった視覚障害者の方々を、デジタルデバイドに陥らせないために、WebバリアフリーやWebアクセシビリティという考え方が生まれ、結果としてJIS X8341-3の整備につながりました。

興味のある方は、ぜひこちらも調べてみてください。

 

本論に戻ります。

デジタルデバイトは、17年が経過した現在においても依然として解決されていない問題です。しかし、その問題とされる格差の質は、変わってきています。

それを、僕は「ITリテラシーデバイド」と呼んでいます。

 

 

デジタルデバイドは、当時の時代背景、社会事情などを鑑みると、PCなど情報機器所有の有無に問題の発端があったと考えられます。「所有の有無」、と書きましたが、仕事でPCに接する機会がある人と、接する機会がない人に関しても同様です。当時は今ほどは、個人/会社とも、PCの普及率が高くありませんでしたから。

 

現在は違います。

世界を股にかける大企業から、中小零細企業に至るまで、パソコンを利用していない会社というのは稀でしょう。

個人宅におけるPC普及率も上がっているでしょうし、なによりスマートフォンの普及により、ITはより僕たちの生活に密接するものとなっています。

 

にも関わらず、PCに未だに苦手意識を持っている人。

ネットでの情報収集を避け、紙媒体や店頭など、オフライン上での情報収集しかしない人。

周囲の人達は、LINEやFacebook、TwitterなどのSNSを利用したコミュニケーションをガンガン活用しているのに、携帯電話のショートメッセージさえおっかなびっくりの人。

 

このように、ITやネットサービスなどの知識に乏しく、そして利用/活用することが出来ずに取り残されてしまう人々が生じています。

彼らは、身近にPCやスマートフォンなどの情報機器端末があっても、それを利用活用することが出来ずにいます。

この格差のことを、僕はITリテラシーデバイドと呼んでいます。

 

繰り返しになりますが、デジタルデバイドの発端は、PCなど情報機器端末(ハードウェア)所有の有無にありました。

ITリテラシーデバイドは、ITサービスを利用できない当人たちの情報収集能力、理解力や応用力、活用力といった、つまりセンスに起因しています。

 

これは深刻ですよ。

ITリテラシーデバイドは、デジタルデバイドよりもはるかに深刻です。

なぜならば、デジタルデバイドは、極端な話、対象者にPCを支給すれば解消する問題であったわけですが、ITリテラシーデバイドは、当人たちの資質に起因する格差、問題なわけですから。

 

 

とは言え...

ITリテラシーデバイドって、本来は食わず嫌い的なことから陥っている人が多いんじゃないかとも思っています。

パソコンが苦手、だからスマホも苦手。だから、(例えば)LINEなんて意味不明...みたいな。

 

LINEを例に取ると。

「パソコン」ってカテゴリーに入れてしまうから、嫌になっちゃう。

でも、「電話」ってカテゴリーに入れると、「あら、案外簡単に使えるじゃないか!?」ってことはあると思います。

実際、僕の知るおじさんは、エクセルもワードも、メールすらも満足に使えないけど、息子夫婦とともに海外に駐在している孫娘と会話するために、LINEは使いこなしていたりしますから。

 

 

難しいことは抜きにして考え方を変えたほうがいいと思います。

自分の好きなこと、趣味において、「こんなことできるかな?あんなことできないかな?」をITサービスと組み合わせてみたらどうでしょう?

目線を変えるだけで、あれだけ苦手だったITが、ちょっと身近になるかもしれません。

 

ITリテラシーデバイドど真ん中だった某企業の部長さん。でも趣味の自転車において、サイクリング計画をたてるためあれこれやっていたら、いつの間にか、GoogleMapsを使いこなすことができるようになったら、それはとても幸せなことだと思います。(それがホントの意味でITだと思うんですけどね)

 

こんな感じで、ITリテラシーデバイドを脱却するヒントとして、今週末のセミナー『「自転車」を例に学ぶGoogle活用法』はお話しさせていただきたいと思います。

 

ご都合の付く方、興味のある方、ぜひご参加をお待ち申し上げます

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セミナーに興味をお持ちの方は、ぜひ下記からご連絡ください。